発達障害児の無意味語読み速度・音韻操作と文章読みの流暢性との関連について

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  • The Relationship between Reading speed of Pseudo Word, Phonological Operation and Reading Fluency in Japanese Children with Developmental Disabilities.
  • ハッタツ ショウガイジ ノ ムイミゴ ヨミ ソクド オンイン ソウサ ト ブンショウ ヨミ ノ リュウチョウセイ トノ カンレン ニ ツイテ

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本研究では、発達障害児を対象に無意味語読みと音韻操作課題そして文章読みの流暢性の関係について調査をおこなった。8歳から18歳までの42名の発達障害児が本調査に参加した。結果は次の通りであった。1)無意味語読みの時間は、3モーラからなる単語(例:うさぎ)から第2モーラを削除するという音韻操作課題の所要時間と強い相関が見られた。2)無意味語読みの時間は、同一の文章を二度読ませた際の第1回目の読み時間および第1回目と第2回目の時間差と相関を示した。3)さらに、ディスレクシアの特徴を幼児期に強く示した被験者では、無意味語読みにおいて遅れが見られた。これらの結果をもとに、日本語における無意味語読みの処理について音韻操作の側面から議論を行った。

弘前大学教育学部紀要. 108, 2012, p.107-114

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