Qualitative Research on Japanese Elementary School Teachers and Assistant Language Teachers' Perceptions About Foreign Language Activities : Transition of English Learning from Elementary School to Junior High School

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抄録

本研究は,小学校教員とALT(外国語指導助手)の外国語活動に対する意識についての質的研究であり,両者の小中連携に対する認識を探索的に調査し,仮説を生成した。13名の外国語活動指導経験がある小学校教員(元教員を1名含む)と14名のALTにアンケート調査を行い,分析方法としてM-GTA(木下,2003)を使用し,事例数や具体数を研究目的と相関的に決定するためにSCQRM(西條,2007,2008)をメタ理論として用い,概念モデル(仮説)を作成した。分析の結果,小学校教員とALTは,共通して,外国語活動における「指導改善」「指導者の能力向上」「授業外での英語使用環境」が児童の中学校での経験をより良くするための方法として認識しているという仮説が生成された。しかし「授業改善」における文字指導に関しては,若干の温度差が見られた。小学校教員とALTは,共通して,中学校外国語科における「外国語活動への理解」「生徒の経験を踏まえた指導改善」が生徒の外国語活動での経験を活かす方法として認識しているという仮説が生成された。これらの仮説は暫定的なものであり,より多様で妥当性のある仮説を生成するためには,さらなる研究が必要である。

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