ドライイーストの経年劣化によるアルコール発酵実験への影響

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タイトル別名
  • ドライイースト ノ ケイネン レッカ ニ ヨル アルコール ハッコウ ジッケン エノ エイキョウ
  • Doraiisuto no keinen rekka ni yoru arukoru hakko jikken eno eikyo
  • Degradation of dry east and its effect on alcoholic fermentation experiment

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抄録

type:text

慶應義塾大学日吉キャンパスにおける文系学生を対象とした化学実験のテーマの1つとして, アルコール発酵に関する実験を2007年から行っている。この実験では, 注射筒の中でスクロースを酵母によって発酵させ, 発生する二酸化炭素の体積から反応速度を求める。発酵後のスクロース酵母液をろ過し, そのろ液の糖度から, スクロースの消費具合を確認する。その際に, ろ液には酵母のエキスも加わっていることを考慮する必要がある。この影響の大きさは, 酵母の鮮度にはほぼ無関係であった。また, 使用期限の過ぎたドライイーストは, 新しいものに比べて明らかに活性が落ちるが, 2年半経過したものと4年半経過したものとでは, 反応速度にあまり違いが見られなかった。なお, アーレニウス・プロットによる検討の結果, 最適温度(45℃)において, すでに熱変性の影響が少し見られることがわかった。

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