瀬戸内海山口湾における絶滅危惧種アオギスSillago parvisquamis(キス科)の標本に基づく生息と繁殖の確認 <論文>

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  • Report on Distribution and Spawning of Small-scale Sillago, Sillago parvisquamis (family Sillaginidae), Based on Specimens from Yamaguchi Bay in Western Seto Inland Sea, Japan. <Article>
  • 瀬戸内海山口湾における絶滅危惧種アオギスSillago parvisquamis(キス科)の標本に基づく生息と繁殖の確認
  • セトナイカイ ヤマグチワン ニ オケル ゼツメツ キグシュ アオギス Sillago parvisquamis(キスカ)ノ ヒョウホン ニ モトズク セイソク ト ハンショク ノ カクニン

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抄録

瀬戸内海山口湾で2005 ~ 2008 年に,絶滅危惧種アオギスSillago parvisquamis 8 標本(SP-YB1 ~ 8)を採集した。全長226.5 ~ 320.1mm,体長197.7 ~ 281.0mm,いずれも雌で,年齢はSP-YB1 ~ 6 が1才,SP-YB7 が3才,およびSP-YB8 は4才で,全個体が2004年級であった。卵巣の組織学的検討より,SP-YB1 ~ 7 では,最も発達した正常な卵母細胞は第三次卵黄球期か胚胞移動期で,排卵後濾胞細胞を有し,活発な産卵活動が確認された。釣りCPUE(個体数/3時間/ 人)は,2005 ~ 2012年では,5 ~ 7月は0.2(n=24),通年では0.1(n=49)であった。2004年級を主な対象とした2005 ~ 2006年の2年間では,5 ~ 7月は0.3(n=14),通年では0.2(n=23)であった。今回,標本に基づき山口湾を生息地および繁殖地として記載した。

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