通信制高校の教育相談における外部機関との連携の在り方についての検討 (1) : 通信制高校生はどのような援助ニーズをもっているか

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  • ツウシンセイ コウコウ ノ キョウイク ソウダン ニ オケル ガイブ キカン ト ノ レンケイ ノ アリカタ ニ ツイテ ノ ケントウ(1)ツウシンセイ コウコウセイ ワ ドノ ヨウ ナ エンジョ ニーズ オ モッテ イル カ
  • How Should Correspondence Upper Secondary School Cooperate with the Outside Agency for Supporting Students on their Needs About School Counseling(1).

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抄録

通信制高校は全日制,定時制と並立した高等学校制度の一つである。教科書と学習書などを用い,報告課題(レポート)を家庭などで自学自習するのが主な学習形態である。学習の補完としてスクーリングやテレビ・ラジオなどでの教育放送を活用し学習を進めていく。スクーリングは科目ごとに定められた時数の出席が義務付けられており,週一回程度の割合で年間20~30日程度通学する。学習成果を見るために定期的に考査が実施され,合格すれば科目の単位を修得することになる。単位が必修単位を含め74単位以上とり,HR活動を含む特別活動30時間以上,高校在籍3年以上等の条件を満たせたら,高校卒業資格が得られることになる(文部科学省,2004)。本研究においては,通信制高校の生徒が実際に外部機関からの支援をどの程度利用しているのかという実態調査を行うとともに,教師側にも「生徒から受ける相談内容」について調査し,現状だけでなく潜在的にも外部機関との連携が必要とされる生徒がどの程度存在しているのか推定することで,通信制高校の教育相談において必要な教師の教育相談における姿勢と外部機関との連携体制の必要性について,定時制高校や全日制高校と比較検討しながら明らかにする。本研究では,まず,通信制高校に通う生徒および保護者はどのような援助ニーズをもっているのかを明らかにし,外部機関との連携のための基礎的資料を収集する。ページ数の関係のため,本稿では,具体的な連携のために必要なことに関する研究結果については,掲載することができなかった。そうした視点からの検討については,別の論文の形で公表する予定である。

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