後腹膜脂肪肉腫再発の1例

書誌事項

タイトル別名
  • アトバラマク シボウ ニクシュ サイハツ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

application/pdf

症例は50歳男性.約1年前に他院で右後腹膜脂肪肉腫摘出術を施行された.径13cmの高分化脂肪肉腫であった.今回,外来通院中に腹部単純造影CTで同部に局所再発を認めたため当院へ紹介された.CTにて右後腹膜に約8cmの石灰化を伴い不均一に造影される腫瘤を認めた.腫瘤は右尿管を圧排し右尿管拡張・右水腎症を伴っており,また十二指腸・右腸腰筋・下大静脈も圧排していた.後腹膜脂肪肉腫再発の診断で開腹し,右腎下極の後腹膜腫瘤の他に肝腎境界に2cmの娘結節を認めた.右腎・右尿管・回腸・虫垂・肝部分合併後腹膜腫瘤摘出術を施行した.組織学的に,右腎下極の腫瘤は脱分化脂肪肉腫,肝腎境界の娘結節は高分化脂肪肉腫であった.後腹膜脂肪肉腫の再発症例につき,その特徴を検討した.

収録刊行物

  • 三重医学

    三重医学 57 (1), 5-9, 2014-03-25

    三重大学医学部

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ