進行直腸癌の集学的治療後６年以上経過して発生した孤立性副腎転移の１例

• 久保 秀文

  綜合病院社会保険徳山中央病院　外科

• 中須賀 千代

  綜合病院社会保険徳山中央病院　外科

• 多田 耕輔

  綜合病院社会保険徳山中央病院　外科

• 宮原 誠

  綜合病院社会保険徳山中央病院　外科

• 長谷川 博康

  綜合病院社会保険徳山中央病院　外科

• 山下 吉美

  綜合病院社会保険徳山中央病院　病理

書誌事項

タイトル別名

• A Case Report of Solitary Adrenal Metastasis from Rectal Cancer Six Years after Rectal Resection.
• シンコウ チョクチョウガン ノ シュウガクテキ チリョウゴ 6ネン イジョウ ケイカシテ ハッセイシタ コリツセイ フクジン テンイ ノ 1レイ
• 症例報告 進行直腸癌の集学的治療後6年以上経過して発生した孤立性副腎転移の1例
• ショウレイ ホウコク シンコウ チョクチョウガン ノ シュウガクテキ チリョウ ゴ 6ネン イジョウ ケイカ シテ ハッセイ シタ コリツセイ フクジン テンイ ノ 1レイ

抄録

症例は74歳，女性．多発肺転移を伴う直腸癌に対して低位前方直腸切除術を施行した．術後に６コースのmFOLFOXレジメンによる化学療法を行ったところ，多発肺転移は消失し完全奏効（以下，CR）が得られた．術後６年後までは治療効果CRを維持していたが術後６年６ヵ月目に腫瘍マーカーCEAが上昇した．腹部CTにて孤立性副腎転移と診断され，右副腎摘出術を行った．病理組織学的検査にて副腎腫瘍は大腸癌の副腎転移と確定診断された．大腸癌の孤立性副腎転移はまれとされており臨床症状を来しにくいため早期に診断することは困難である．大腸癌術後に副腎転移を来した症例は他臓器にも高率に再発を来しやすい．そのため副腎転移症例では手術同様に化学療法や放射線療法も検討する必要がある．

収録刊行物

• 山口医学

  山口医学 63 (1), 31-35, 2014

  山口大学医学会

キーワード

• 直腸癌
• 孤立性副腎転移
• 副腎切除

詳細情報

• CRID: 1390282679811586816
• NII論文ID: 130004476035
• NII書誌ID: AN00243156
• DOI: 10.2342/ymj.63.31
• ISSN: 18804462
• ISSN: 05131731
• NDL書誌ID: 025251933
• Web Site: https://petit.lib.yamaguchi-u.ac.jp/23216
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025251933
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014175458
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可