小児に発生した歯ブラシによる外傷性頬脂肪体逸脱の1例

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  • 小出 裕実子
    山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学分野(歯科口腔外科学)
  • 真野 隆充
    山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学分野(歯科口腔外科学)
  • 梅田 浩嗣
    山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学分野(歯科口腔外科学)
  • 松村 真由美
    山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学分野(歯科口腔外科学)
  • 坪井 長裕
    山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学分野(歯科口腔外科学)
  • 上山 吉哉
    山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学分野(歯科口腔外科学)

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Traumatic Herniation of Buccal Fat Pad Caused by Sticking Toothbrush in a Child
  • ショウニ ニ ハッセイ シタ ハブラシ ニヨル ガイショウセイ ホホ シボウタイ イツダツ ノ 1レイ
  • 症例報告 小児に発生した歯ブラシによる外傷性頬脂肪体逸脱の1例
  • ショウレイ ホウコク ショウニ ニ ハッセイ シタ ハブラシ ニ ヨル ガイショウセイ ホオ シボウタイ イツダツ ノ 1レイ

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抄録

外傷性頬脂肪体逸脱はまれな病態である.われわれは歯ブラシが刺さったことによる外傷性頬脂肪体逸脱の症例を報告する. 3歳の男児が歯ブラシをくわえたまま転倒し受傷した.出血を認めるため母親が連れて当科を受診した.出血は止まっていたが,口腔内に頬脂肪体が突き出していた.同日,全身麻酔下で頬脂肪体の切除,創の縫合を行った.臨床経過は問題なく,術後の膿瘍形成もみられなかった.このような外傷を防ぐためには,歯磨き中の危険性を両親に啓発しなければならない.

収録刊行物

  • 山口医学

    山口医学 63 (1), 49-52, 2014

    山口大学医学会

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