臨床的に肝原発が示唆された神経内分泌癌の一例

DOI Web Site Web Site 被引用文献5件 参考文献11件 オープンアクセス
  • 河郷 亮
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 白築 祥吾
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 岩本 拓也
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 佐伯 一成
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 浦田 洋平
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 日高 勲
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 石川 剛
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 高見 太郎
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 内田 耕一
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 寺井 崇二
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 山﨑 隆弘
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）
  • 坂井田 功
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野（内科学第一）

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Primary Hepatic Neuroendocrine Carcinoma Clinically Suggested.
  • リンショウテキ ニ カン ゲンパツ ガ シサ サレタ シンケイ ナイブンピツ ガン ノ イチレイ
  • 症例報告 臨床的に肝原発が示唆された神経内分泌癌の一例
  • ショウレイ ホウコク リンショウテキ ニ カン ゲンパツ ガ シサ サレタ シンケイ ナイブンピガン ノ イチレイ

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抄録

症例は80歳代男性．左外耳道癌（扁平上皮癌）の精査目的で施行された陽電子放射断層撮影・コンピュータ断層撮影にて肝腫瘍を指摘され，精査加療目的で当科に紹介となった．慢性肝障害を伴わない径20mm大の単発性多血性肝腫瘍であり，血液検査及び画像検査所見からは診断に至らなかったため，経皮的肝腫瘍生検が施行された．免疫組織化学的にChromogranin A・Synaptophysin・CD56はいずれも陽性で，Ki-67 indexが70%であったため，神経内分泌癌（小細胞癌）と確定診断された．同病変に対して肝動脈化学塞栓療法（transcatheter arterial chemoembolization；TACE）が施行されたが，その４ヵ月後に超音波内視鏡下吸引穿刺生検にて膵頭部周囲リンパ節転移と診断され，その後は対症療法で経過観察された．TACE後14ヵ月で死亡し，剖検を行ったものの原発巣は同定し得ず，臨床経過より肝原発神経内分泌癌の可能性が高いと考えられた．

収録刊行物

  • 山口医学

    山口医学 63 (1), 53-60, 2014

    山口大学医学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (11)*注記

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