化学療法が奏功した食道内分泌細胞癌と胃腺癌の重複癌の1例

DOI Web Site Web Site 参考文献2件 オープンアクセス
  • 永尾 未怜
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)
  • 岡本 建志
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)
  • 西村 純一
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)
  • 中村 宗剛
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)
  • 五嶋 淳史
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)
  • 西川 潤
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)
  • 坂井田 功
    山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学分野(内科学第一)

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Endocrine Cell Carcinoma of the Esophagus with Gastric Adenocarcinoma Successfully Treated by Chemotherapy.
  • カガクリョウホウ ガ ソウコウシタ ショクドウ ナイブンピツ サイボウガン ト イセンガン ノ チョウフクガン ノ 1レイ
  • 症例報告 化学療法が奏功した食道内分泌細胞癌と胃腺癌の重複癌の1例
  • ショウレイ ホウコク カガク リョウホウ ガ ソウコウ シタ ショクドウ ナイブンピ サイボウガン ト イセンガン ノ チョウフクガン ノ 1レイ

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抄録

症例は70歳代,男性.約1ヵ月前より嚥下困難を認め,近医を受診.上部消化管内視鏡検査で胸部上部~下部食道に管腔のほぼ全周を占める3型腫瘍と胃角部小弯に5cm大の0-Ⅱc型腫瘍を認めた.生検で食道内分泌細胞癌,胃低分化型腺癌と診断.3領域の多発リンパ節転移と多発肝転移を伴っていた.切除不能と判断しCPT-11+CDDP併用療法を開始.食道病変,胃病変および転移巣は縮小したが,腎機能障害を認めた.そのため,CPT-11+CBDCA併用療法に変更し治療を継続したところ,腫瘍はさらに縮小した.診断から9ヵ月後の現在,増悪なく経過中である.食道内分泌細胞癌は比較的まれな疾患であり,胃腺癌の合併も非常にまれである.有効な化学療法は確立されていないが,今回肺小細胞癌に準じた化学療法を行うことにより良好な結果が得られたため報告する.

収録刊行物

  • 山口医学

    山口医学 63 (1), 61-67, 2014

    山口大学医学会

参考文献 (2)*注記

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