青年期における失恋からの立ち直りの研究

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  • A study of the recovery from the dissolution of romantic relationships in adolescence

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抄録

本研究では,青年期の若者544名を対象に,失恋後の心理的変化と立ち直りに影響を及ぼす要因を検討した。その際,恋愛中の様相と失恋時の様相の影響を捉えるため,失恋のショックの大きさという変数を用いた。結果,失恋後の心理的変化のうち,肯定的心理変化に対し,失恋経験数,失恋形態,失恋のショックの大きさ,コーピング方略のうち未練,回避が,否定的心理変化に対し,失恋形態,失恋からの経過時間,失恋のショックの大きさ,コーピング方略のうち積極転換,未練,関係解消がそれぞれ影響を及ぼしていた。また,立ち直りに対しては,性別,失恋形態,失恋からの経過時間,失恋のショックの大きさ,コーピング方略のうち未練,否定的心理変化が影響を及ぼしていた。中でも,立ち直りに対し,失恋からの経過時間は最も強い影響を及ぼしていた。

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