書誌事項
- タイトル別名
-
- Three cases of partial hydatidiform mole coexistent with a fetus
この論文をさがす
抄録
胎児と胞状奇胎が認められる病態には、胎児が存在する部分胞状奇胎の場合と、正常胎児・全奇胎の双胎の場合がある。今回、我々は胎児が共存する部分胞状奇胎と診断された3例を経験した。3症例とも妊娠初期に稽留流産となり、子宮内容除去術が施行された。そのうち2症例では、施術前に胎盤の超音波断層法像に異常を指摘されておらず、子宮内容除去術後に診断された。胞状奇胎の超音波像は多彩であり、必ずしも典型的な嚢胞状所見を示さないこともある。胎芽(児)を超音波で描出する稽留流産の場合、稀ではあるが胎児共存奇胎の可能性を念頭に置き、慎重に超音波検査を行い、胎盤・絨毛組織の病理検査を怠らないことが重要であると考えられた。
収録刊行物
-
- 静岡産科婦人科学会雑誌
-
静岡産科婦人科学会雑誌 3 (1), 50-57, 2014-06
静岡産科婦人科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282676645797632
-
- NII論文ID
- 120005452226
-
- ISSN
- 21871914
-
- HANDLE
- 10271/2748
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles