古代アンデス文化における自然観とその変化の一事例 : ペルー・ワウラ谷下流域出土の土器に描かれるイコノグラフィーの分析から

DOI HANDLE オープンアクセス
  • 市木 尚利
    ペルー・ポンティフィシア・カトリカ大学 大学院プログラムアンデス学研究科考古学専攻修士課程

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study of the Iconography Related to the Environment and its Changes in Ancient Andean Culture Analysis of Iconography in ceramic styles in the lower valley of Huarua, Peru

この論文をさがす

抄録

中央アンデス海岸地域にあるワウラ谷下流域で出土した紀元後8世紀から10世紀の土器様式に描かれるイコノグラフィーの変遷を素描することで, 後8世紀には野生動物と栽培植物(トウモロコシ)と人物などの表現が中心であったが, やがて幾何学文にカエル, ネコ科動物の図像が付属的に組み合わさるようになり, 後11世紀以降には, 野生動物だけでなく, ラクダ科動物, 人の身体的特徴・変形, 植物の表現が豊かになっていく過程があることが想定できるようになった. この変遷には, 自然観の変化も読み取ることができる.

収録刊行物

  • ヒマラヤ学誌

    ヒマラヤ学誌 12 132-142, 2011-05-01

    京都大学ヒマラヤ研究会・人間文化研究機構 総合地球環境学研究所「高所プロジェクト」

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699816682752
  • NII論文ID
    120005466184
  • NII書誌ID
    AN10392447
  • DOI
    10.14989/hsm.12.132
  • HANDLE
    2433/186085
  • ISSN
    09148620
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ