木材・木質材料と鋼棒先端の摩擦面温度

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タイトル別名
  • Temperature of Rubbing Surfaces between a Steel Rod and Wood and Wood Composites
  • モクザイ モクシツ ザイリョウ ト コウボウ センタン ノ マサツメン オンド

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抄録

木材切削工具の温度上昇についての基礎資料を得るため, ヒノキ, ブナ, ホワイトセラヤ, 合板, パーティクルボードから作製した回転円板に直径3mmの軟鋼棒を押し付けて種々の条件で摩擦させ, そのときの棒の軸方向4個所の温度を熱電対で測定し, 摩擦面の温度上昇と摩擦条件などについて検討した。どの摩擦条件においても, 定常状態における棒の軸方向温度分布は片対数グラフ上で直線となり, この直線の外挿値として先端温度を求めた。円板の種類や摩擦条件 (垂直荷重と速度) によらず, 先端温度は摩擦仕事率とともに上昇し, 両者は上に凸の曲線関係を示した。軸方向温度分布から求めた棒先端への流入熱量は, 摩擦仕事の50%以下であり, 摩擦仕事率が大きくなるとこの割合は低下した。棒の先端部における温度分布を, 実際の接触面積を考慮した数値計算で求めたところ, 外挿による先端温度よりも10 - 15%高い接触面温度が得られた。

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