空中写真から生成した樹冠面標高図を用いたギャップ判別

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タイトル別名
  • Discrimination canopy gaps on digital elevation models of canopy surface generated on aero photograph
  • クウチュウ シャシン カラ セイセイ シタ ジュカン メン ヒョウコウズ オ モチイタ ギャップ ハンベツ

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抄録

本論文は, 空中写真から計算機処理により自動生成した樹冠面標高図(C-DEM)を用い, 地形の影響を各種フィルタ処理によって除去することにより, 林冠ギャップの判別をおこなった.フィルタ処理は単純平滑化, メディアン, 適応化平滑化, FFTバイパスフィルタの4種を用い, C-DEMの断面, 平面の双方で各フィルタの特性を比較した.断面での比較では, FFTバイパスフィルタのみがギャップ・異なる開空状況の林道に反応していること, そして誤反応が少ないことがわかった.平面での比較では, フィルタ処理後に2値化した画像において検出されたギャップ・ノイズ比で示されるSNRを求めたところ, FFTバイパスフィルタは他のフィルタの5倍以上の値を示した.このことから, C-DEMから樹冠面の凹凸と地表面の凹凸を分離するのに, FFTを用いた周波数域フィルタを用いることが有効であり, そのデータは林冠ギャップ判別に利用可能であることがわかった.

収録刊行物

  • 森林研究

    森林研究 72 7-13, 2000-12-25

    京都大学大学院農学研究科附属演習林

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