既存の基礎看護学実習評価表の課題とルーブリックを用いた 評価表の提案

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  • キソン ノ キソカンゴガク ジッシュウ ヒョウカヒョウ ノ カダイ ト ルーブリック オ モチイタ ヒョウカヒョウ ノ テイアン

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抄録

近年、教育評価の領域において「ルーブリック」が重要視されている。本研究では、基礎看護学実習における不明瞭な学修課題を抽出し、この課題を適切に評価するためにルーブリックを用いた評価表を試作することを目的とした。対象は、A 大学に在籍する看護学生42 名とし、1、2 年次に行う基礎看護学実習終了後に既存の評価表を用い、2 回の調査を同一学生で実施した。「患者の理解」、「患者の生活援助の実施」、「日々の記録等を通して看護観を表現することができる」の3 項目は、2 年次の得点が1 年次のものより低下するという結果となった。この3 項目は、既存の評価表により適切に自己評価することは困難である可能性があるため、ルーブリックを用いた基礎看護学実習評価表の評価観点とし、学生の学修意欲も評価できる評価表を提案した。また、本研究により抽出された学修課題に対する実習内容や指導方法を見直す必要があると示唆された。

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