インスリン療法が必要な糖尿病患者の高血糖の認識と対処行動 —病型による分析を行って—

書誌事項

タイトル別名
  • Coping behavior and hyperglycemia recognition in diabetes patients with insulin therapy —An analysis by diabetic disease type—
  • インスリン リョウホウ ガ ヒツヨウ ナ トウニョウビョウ カンジャ ノ コウケットウ ノ ニンシキ ト タイショ コウドウ : ビョウガタ ニ ヨル ブンセキ オ オコナッテ
  • インスリン リョウホウ ガ ヒツヨウ ナ トウニョウビョウ カンジャ ノ コウケットウ ノ ニンシキ ト タイショ コウドウ —ビョウケイ ニヨル ブンセキ オ オコナッテ—

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抄録

本研究はインスリン療法を行う患者が、高血糖をどのように認識し対処行動をとるのかについて、病型 による違いを明らかにすることを目的とした。高血糖の認識において、1 型糖尿病患者と2 型糖尿病患者の2群間に有意差を認めた(p<0.05)。1 型糖尿病患者が高血糖に対する心配が強く、その原因を考える傾向にあった。対処行動では病型に関係なく、「食事の調整」が最も割合が高く、糖尿病患者の血糖変動要因を考える時の最大の関心事は食事であることが明らかになった。1 型糖尿病患者はライフスタイルに合わせてインスリン量を調整する傾向が強く、2 型糖尿病患者では生活習慣の改善を意識する傾向がみられた。糖尿病と共に生活する思いでは、発症年齢の違いで1 型糖尿病患者は、病気のためにアイデンティティの確立が困難になっていないか確認する必要が明らかとなった。また病型に関係なく、看護師は糖尿病患者が療養生活を継続する意味を見い出せるような支援を行い、患者のライフサイクルとサポート体制を確認していくことが重要である。

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