医学科6 年次学生に対する臨床実習終了時におけるPOS 診療録記載演習の教育的意義

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タイトル別名
  • Educational Significance of Training for Problem Oriented Medical Record after Clinical Clerkship for 6th Grade Medical Students.
  • イガクカ 6ネンジ ガクセイ ニ タイスル リンショウ ジッシュウ シュウリョウジ ニオケル POS シンリョウロク キサイ エンシュウ ノ キョウイクテキ イギ

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抄録

本学医学部医学科で平成16年度より4 年次末に行っているPOS(Problem Oriented System)診療録記載演習を、52週間の臨床実習を終えた6 年次学生に改めて行い、その教育的意義を検討した。演習では4 年次と同様に、まず患者の臨床情報をData Baseとして学生に与え、その中から異常所見を抽出し、さらに考察した病態を「病態流れ図」の形で表現し、Problem List、Initial Plan を作成した。学生たちは臨床実習中の経験を踏まえて非常に熱心に課題に取り組み、作成されたプロダクトは具体的かつ完成度の高いものであった。終了後のアンケートでも、臨床実習での体験が自信につながっており、病態を考察する際の視野が広がり、また治療面まで考えが及ぶようになったなどの記載が見られ、今回の演習は自らの成長を自覚できる良い機会となっていた。本演習を6 年次に行ない4 年次と比較することによって臨床実習の効果を確認できるとともに、今後の学習への動機付けともなると思われる。

21世紀教育フォーラム, 10, 2015, p.23-30

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