小学校教員における児童虐待に関する認識と対応

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タイトル別名
  • Recognition and Correspondence toward child abuse in the elementary school teachers
  • ショウガッコウ キョウイン ニ オケル ジドウ ギャクタイ ニ カンスル ニンシキ ト タイオウ

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抄録

本研究では,小学校教員の児童虐待に関する認識や対応などの現状を把握し,児童虐待防止等のために必要なことを検討することを目的とし,2014 年に岡山県内の小学校7校の協力を得て質問紙調査を行い分析した。分析の結果,ほとんどの教員は,児童虐待の早期発見努力義務及び通告義務を認知しており,被虐待児童の発見経験がある教員は7 割以上で,被虐待児童の発見時には多様な方法で対応していること,8 割以上の教員が児童虐待に関する教育を受けていることを確認できた。児童虐待関連の知識や学習経験,被虐待児童と遭遇経験がある教員は,虐待判断認識が高く,通告意思が高いこと,教員が児童虐待防止等に適切な対応をするためには,継続的な学習機会の提供により的確な知識を持つとともに,学校内外のネットワークの整備,関係者間の共通認識と情報の共有などが必要であることが明らかになった。

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