パソコンによるコラージュ遊び“パソコン・コラージュプレイ”Ⅳ

抄録

現代の子どもは、人生の早い時期にコンピューターに触れ、手軽さを享受しているが、コンピューターでは、その情動を育むのは難しい。 われわれは、コンピューター遊びの中に子どもの情動を育む仕組みを取り込むという“パソコン・コラージュプレイ”の研究を4年にわたり重ね、子ども、大学生、福祉施設における障がい者、高齢者を対象者とする多方面の事例を収集し、本研究の信頼性を高めた。 本研究では、コンピューターを介して、サポーター(寄り添う者)が、子どもの情動を感じ取るシステムを考案し、そのソフト開発に着手した。“パソコン・コラージュプレイ”により、無意識が引き出され、本研究独自のレイヤー考察により、時間軸に沿った子どもの情動の変化が明らかになった。加えて、プレイ後に出来上がったコラージュ作品を、独自の空間象徴説の確証実験に基づきその整合性を検討した。子どもの情動や思いを研究者・教育者・保護者と共有し、子どもの情動理解につなげた。 “パソコン・コラージュプレイ”はカウンセリングの現場のみならず、教育・福祉においても人のこころを育み、理解し支援するためのツールとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050845762545376896
  • NII論文ID
    120005673373
  • Web Site
    https://kobe-du.repo.nii.ac.jp/records/175
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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