書誌事項
- タイトル別名
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- Terms for Self and Address Terms in the Chitose Dialect of Ainu
- アイヌゴ チトセ ホウゲン ニ オケル ジショウシ ト タイショウシ ニ ツイ
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抄録
本稿では、主に以下の三つの点を指摘したい。 A 話し手や聞き手に言及する形式に関して言えば、アイヌ語は、いわゆるヨーロッパの諸言語で知られているような人称表示体系と、日本語にみられるような自称詞、対称詞の体系を合わせ持つ、混合型の言語である。 B 親族同士の呼称に関して言えば、アイヌ語は日本語と異なり、目上と目下を分ける一本の線では体系をうまく説明できず、自己と自己より下の世代を分ける、もう一本の線を必要とする。 C アイヌ語では妻が夫に言及する際、通常、敬称の形式が用いられるが、ここではAで述べたアイヌ語の混合性がはっきり現れ、性格の異なるいくつかの形式が機能を分担し合う形で混在する。
収録刊行物
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- 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
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日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 5 89-104, 1991-10-15
国際日本文化研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649700939776
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- NII論文ID
- 120005681867
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- NII書誌ID
- AN10088118
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- ISSN
- 24343110
- 09150900
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- NDL書誌ID
- 3426823
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可