<依頼論文>集中内観は生きがい感の向上に有効か? --SOC 健康尺度を用いた検証

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  • 千石 真理
    京都大学 こころの未来研究センター 元研究員/心身めざめ内観センター

書誌事項

タイトル別名
  • <Translation>Is Naikan Therapy Effective for Improving Sense of Meaning? An Evaluation with Antonovsky's Sense of Coference (SOC) Scale

抄録

内観心理療法は、不安神経症や強迫神経症、アルコール依存症や摂食障害等に適用され、その有効性が検討されてきた。いくつかの先行研究では、内観療法によって近親者に対する否定的な認知が肯定的に変化し、自己中心的な生き方が変容して、他人や社会のためにお返しをしようという意識が生まれ、その結果として、種々の症状や問題行動が改善されるとされる。そこで、本研究では、1 週間の「集中内観」を体験した46 名の研修者を対象に、SOC健康尺度を用いて、内観前後の生きがい感の変化を調べた。その結果、内観後は内観前と比べSOC の下位尺度である「処理可能感」と「有意味感」が上昇していた。このことから、内観療法が困難を乗り越えて生きていこうとする感覚の向上に有効であることが示唆された。

収録刊行物

  • いのちの未来

    いのちの未来 1 115-128, 2016-01-15

    京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻 カール・ベッカー研究室

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174793262080
  • NII論文ID
    120005694174
  • DOI
    10.14989/203150
  • HANDLE
    2433/203150
  • ISSN
    24239445
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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