<研究ノート>欧米社会における「ホスピスの医療化」研究の動向と展望

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タイトル別名
  • <Research Notes>A Review of Research on Medicalization of Hospices in Western Society

抄録

本稿の目的は、欧米社会における「ホスピスの医療化」を扱った先行研究において「ホスピスの医療化」がどのように理解されているかを考察し、日本の「ホスピスの医療化」の実態を探求するにあたっての示唆を導き出すことである。社会学の「医療化」概念をもとに「ホスピスの医療化」を扱った先行研究を「専門化」、「制度化」、「商業化」に分類し、「ホスピスの医療化」がどのように理解されているかを考察した。その結果、研究が不十分な「商業化」については確認できないものもあるが、「専門化」と「制度化」による「ホスピスの医療化」を扱った研究では、ホスピスの理念の変容や、それによって導き出される否定的帰結および肯定的帰結の内容が示されていることが確認された。日本の「ホスピスの医療化」の実態を明らかにした実証研究はないため、これら先行研究から導き出される示唆を生かした研究による解明が望まれる。

収録刊行物

  • いのちの未来

    いのちの未来 1 75-99, 2016-01-15

    京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻 カール・ベッカー研究室

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009224839833344
  • NII論文ID
    120005694176
  • DOI
    10.14989/203152
  • HANDLE
    2433/203152
  • ISSN
    24239445
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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