放射線化学療法を受ける後期高齢食道がん患者の思いについて

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  • ホウシャセン カガク リョウホウ オ ウケル コウキ コウレイ ショクドウ ガン カンジャ ノ オモイ ニ ツイテ

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抄録

本研究では、放射線化学療法を受けた後期高齢食道がん患者に対し、化学療法施行前、化学療法中、化学療法後の各時期における継時的な思いを探求した。その結果、化学療法施行前では、【治療や病状について説明してほしい】【家族のために治療を受ける】【今後に対して不安がある】【生きるために治療を受ける】の4 つのカテゴリーが抽出された。次に、化学療法中では、【治療継続への新たな決意をする】【副作用を実感している】【現状をきちんと知りたい】【医療者は患者のことを常に気にかけてほしい】の4 つのカテゴリーが抽出され、化学療法後には、【今後も生き続けたい】【自分の選択は正しかった】【家族や医療者・同室者に感謝している】の4 つのカテゴリーが抽出された。以上より、治療期間を通して医療者は患者に対し説明責任を持つと同時に、治療後には自分の選択は正しかったと語れるように支持的姿勢をとりながら、身体的苦痛を緩和するサポートと意志決定支援を行っていく事が看護実践への示唆となった。

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