子どもをめぐるインターネット環境の変化 : 新聞記事(2007年~2015年)の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Changes in the Internet Environment Surrounding Children in Japan : Analysis of Newspaper Articles in 2007-2015
  • コドモ オ メグル インターネット カンキョウ ノ ヘンカ : シンブン キジ(2007ネン~2015ネン)ノ ブンセキ

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抄録

インターネットが家庭に定着した2007年から2015年の時期における、子どもをめぐるインターネット環境の変化を、朝日、毎日、日経各紙の記事から分析した。通話のPHS時代、メールの携帯時代を経て、2013年から中高生は一気にLINEのスマホ時代に突入した。そして、子どもをトラブルから護るための対策であったフィルタリングが有効性を失った。メール時代から続く「即レス」(すぐに返事をすること)が、LINEのチャットで加速した。仲間はずれにならないために深夜までチャットに参加し、子どもたちは疲弊している。さらに、SNSで誰もが不特定多数に対し情報を発信し交流できる環境は、さまざまなトラブルに出会う危険性をはらんでいる。このような時代の実情をふまえて、まずネットの仕組みを理解させること、そのうえで子どもの心の成長に合わせて、子どもたち自身が、チャットの時間帯を含めてネットの安全な使い方を考えられるようなサポートが必要である。

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