抄録
パーソン・センタード・アプローチ(Person-Centered Approach、以後PCA)ではどのようにスーパービジョン(Supervision、以後SV)を考えているのであろうか。本論文はLambers(2013)を紹介し、それについて考察を行うものである。PCAではSVを、スーパーバイジー(以後、バイジー)の成長という点から考える。一般的なSVがケースの進展や管理、査定という視点から行われるのに対して大きな違いである。PCAのSVではスーパーバイザー(以後、バイザー)はバイジーが自分自身に合ったセラピーのやり方を探るための、協働的探索を行う積極的なパートナーとして関わる。バイザーは教えたり、セラピスト(Therapist、以後Th)モデルを提供したりするのではなく、セラピーと同様に中核条件をバイジーに提供する。考察では、このようなSVの意義を認めつつも、実際にTh教育としてどの程度機能するのかを論じた。
収録刊行物
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- 関西大学心理臨床センター紀要
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関西大学心理臨床センター紀要 7 101-110, 2016-03-15
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202911416960
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- NII論文ID
- 120005744776
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- HANDLE
- 10112/9974
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles