入院中の学童をもつ母親へのケアに関する検討 : 母親の期待と看護師の認識の差異

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  • Differences in ecpections and perceptions between mothers and nurses regarding the care provided to the mothers if hospitalized school-aged children
  • ニュウインチュウ ノ ガクドウ ヲ モツ ハハオヤ ヘ ノ ケア ニ カンスル ケントウ ハハオヤ ノ キタイ ト カンゴシ ノ ニンシキ ノ サイ

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抄録

入院中の学童の母親を対象に看護師が実施するケアについて、母親と看護師の認識と期待に違いがあるかを明らかにすることを目的に質問紙調査を実施した。分析対象は、入院している学童の母親80名と学童が入院中の病棟の看護師239名とした。学童の条件は、小学1~6年生、病状が比較的安定し、トイレへの移動が可能であることとした。説明や精神的な支援などから構成される母親へのケア7項目に関して、実践状況に関する母親と看護師の認識、母親がケアをどの程度期待しているかと母親の期待がどの程度あると看護師が推測するかも調査し、母親と看護師の回答の差異について分析した。その結果、母親への声かけ、母親の体調の気遣い、子どもの症状に対応できる情報提供では、看護師からケアを受けていると認識する母親は少なかった。体調の気遣いは、期待する母親も少なかった。看護師が、母親への関わりを工夫する必要性や、母親のニーズに応じた情報を提供する重要性が示唆された。

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