箱根・元箱根における観光と空間構成

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タイトル別名
  • ハコネ ・ モトハコネ ニ オケル カンコウ ト クウカン コウセイ
  • Tourism and Spatial Construction of Hakone and Moto-Hakone Districts

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抄録

箱根町は江戸時代初期から栄えた長い歴史をもち,現在では日本を代表する観光地となった。本研究では,芦ノ湖岸の集落である箱根および元箱根の2つの地区に着目し,それぞれの空間構成と両者の特徴差を明らかにすることを目的とする。フィールドワークによる調査と地理情報システムによる分析を組み合わせ,両地区の詳細な土地利用や建物用途を分析した結果,元箱根地区では湖岸から近いところに観光施設,宿泊施設,交通施設が混在した観光空間が形成されているのに対し,箱根地区では湖岸付近に観光施設と交通施設を中心とした観光空間が形成されていることが明らかとなった。両地区は,芦ノ湖畔という魅力的な自然資源への近接立地,東海道沿いへの集落形成など,成立背景に関わる自然・社会基盤において共通点を有している一方で,箱根地区は関所を中心とした宿場町として,元箱根地区は箱根神社の門前町として形成されたという違いがあり,そのことが両地区の観光や空間の特徴として表れている。

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収録刊行物

  • 観光科学研究

    観光科学研究 (9), 59-66, 2016-01-31

    首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 観光科学域

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