Quantification of body movement measurements in low-birthweight infants

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  • 低出生体重児の体動計測と定量化

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抄録

目的:本研究の目的は、低出生体重児の体動を定量化し体重との関係を明らかにすることである。 対象および方法:35 名の低出生体重児を対象に圧電素子を用いた体動計を保育器内のマット下に設置し、24 時間の連続測定を 4 ないし 7 日間体動計測を行った。体動の分析は、調査時体重を 900 - 1399g、1400 - 1699g、1700 - 1999g、2000 - 2399g の 4 群に分類し、それぞれの 1 日あたりの体動の平均値を算出した。調査時体重と 1 日の体動数の相関関係と回帰分析を行った。 結果:1 日あたりの体動数の平均値(± SD)は、調査時体重 900 - 1399g(n=6)では525 ± 326 回、1400 - 1699g(n=12)では 772 ± 203 回、1700 - 1999g(n=12)では 1002± 303 回、2000 - 2399g(n=5)では 1096 ± 180 回であり、調査時体重が大きいほど体動数が増加する傾向を示した。調査時体重の平均値(± SD)は 1693.8 ± 308.9g、24 時間体動数の平均値(± SD)は 854.4 ± 316.6 であり、両者は r=0.588 で強い正の相関を認めた。調査時体重と体動数の回帰分析より y = 0.6031x - 167.12 で求められ、対象全員が 95% 信頼誤差内にあった。 結論:圧電素子を 2 個用いた高感度の体振動計を用いることで、非侵襲的に低出生体重児の体動の検出ができ、調査時体重と 1 日の体動数には強い正の相関を認めた。

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