家族支援の比較ジェンダー学研究:第1報 ― フィンランドのネウヴォラと育児パッケージにみる子育ての社会化―

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タイトル別名
  • カゾク シエン ノ ヒカク ジェンダーガク ケンキュウ(ダイ1ポウ)フィンランド ノ ネウヴォラ ト イクジ パッケージ ニ ミル コソダテ ノ シャカイカ
  • Comparative Studies on Child Care Support among Finland and Japan ― From the Perspective of Gender Studies―

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抄録

戦後、「母子」枠組みでとらえられてきた日本の子育ては現在少子化と人口減少により転換期に来ている。しかし、日本の子育て支援政策は少子化対策あるいは未就園児を持つ母親支援に矮小化されており、男女共同の子育てや子育ての社会化の視点が必要である。本研究の目的は、ジェンダー先進国における家族支援について、比較文化的かつジェンダー平等の視点から考察することにより、現在の日本の子育ておよび子育て支援の課題や方向性を明確にすることにある。本稿は、フィンランドの妊娠期から続くワンストップ型の子育て支援「ネウヴォラ」を取り入れた日本版ネウヴォラの事例研究、およびフィンランドの母親手当である「育児パッケージ」の事例研究から、フィンランドにおける子育ての社会化と子ども・子育て観を明らかにする。さらに日本の子育てと対比させ今後の課題を考察する。

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