予知能力の存在の検討 : ネガティブ刺激の事前回避

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タイトル別名
  • A reexamination of the precognitive ability to avoid negative stimuli
  • ヨチ ノウリョク ノ ソンザイ ノ ケントウ ネガティブ シゲキ ノ ジゼン カイヒ

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抄録

本研究は、Bem(2011)の予知的恐怖回避実験の結果を再検討することを目的とした。Bem(2011)の研究については、これまで多くの追試が行われている。しかしながら、一貫した結果は得られていない。Galak, Leboueuf,Nelson&Simmons(2012)は、Bem(2011)による実験の結果は参加者数の過多による帰無仮説の誤棄却であると主張している。したがって本研究では、実験参加者数を減らし、Bem(2011)の主張を再検討した。加えて、山羊・羊効果(Schmeidler,1945)から、超心理現象を信奉する程度が実験結果に影響すると考えられる。そのため、超自然現象信奉尺度(中島・佐藤・渡邊,1993)得点と参加者が予知能力の信奉する程度を分析に用い、Bem(2010)の主張を詳細に検討した。結果、実験条件間に有意な差は認められず、Bem(2011)の研究は再現されなかった。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 16 47-52, 2016

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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