山形県内の特別養護老人ホームにおける食事形態の実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of Diet Variation at Nursing Homes for the Elderly in Yamagata
  • ヤマガタケンナイ ノ トクベツ ヨウゴ ロウジン ホーム ニオケル ショクジ ケイタイ ノ ジッタイ チョウサ

この論文をさがす

抄録

論文(Article)

要約:本研究の目的は山形県内の特別養護老人ホームの食事形態の実態を明らかにすることである。調査は郵送法を用い、管理栄養士・栄養士に回答を依頼した。対象は山形県内の85施設とし、63施設(回収率74.1%)から回答を得た。主な結果は以下のとおりである。入所者に身体状況に合わせて経口栄養法、経管(経腸)栄養法、中心静脈栄養法が行われていた。食事形態では「常食」、「普通食」が57施設と多く、次いで「ミキサー食」54施設、「きざみ食」44施設であった。「きざみ食」は施設間で「大きさ」、「柔らかさ」などの対応に差が見られた。きざみと付く副食の呼称と実際の食事内容に施設間で違いが見られた。嚥下困難者の誤嚥を防ぐ「ソフト食」は調理作業量が増加するので、実施されていない施設もあった。入所者の摂食・嚥下状態に合った安全な食事を提供するには調理業務の整理が必要である。また副食の呼称は食事形態が連想できるものにすることが望ましい。 キーワード:特別養護老人ホーム、要介護高齢者、摂食・嚥下障害、食事形態

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ