神戸色見本のデジタル化によるインタラクティブ・インスタレーションの制作/〜位相同期現象を応用した色彩配置のKobe Interactive Color Swatch 制作〜
抄録
・アナログ作品の神戸色見本は、日常的に経験する神戸を対象に、人によって「経験された」(※)環境から個人の感覚によって色と柄を選び出し、採集した色彩をグラデーションに配置したものである。 ・これをデジタルデータとしてマンセル表色系で分析してみると、HSB(色相 Hue、彩度 Saturation、明度 Brightness)のHを中心にデータが順序付けられていると 説明できる。横軸を各色柄の位置、縦軸をHとBとするグラフを見ると、Hがかなり見事な単調減少となり、更にBが周期的構造となっている事がわかる。つまり感覚的に配置された色見本は、Hを中心に配列した上で、Bの要素によって補正されていると説明することができる。 ・アナログからデジタルに変換された神戸色見本は、プログラマブルな動的データ群である。それを用いた作品「Kobe Interactive Color Swatch」は、観察者と作品の関係によって、色の構成が変化する動画である。本稿では壁面投影型のインスタレーションを紹介し、さらに発展させた実作品を展覧会で紹介する予定である。 (※)環境や事物を人が経験するときに、記憶あるいは経験の痕跡が人に記録される。その記憶、痕跡をここでは「経験された○○」と呼ぶことにする。
収録刊行物
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- 芸術工学2016
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芸術工学2016 2016-12-21
神戸芸術工科大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287568680448
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- NII論文ID
- 120005903180
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles