ミケランジェロの四つのピエタについての一考察

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タイトル別名
  • One Consideration about four pietas of Michelangelo
  • ミケランジェロ ノ ヨッツ ノ ピエタ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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抄録

ミケランジェロが制作した四作のピエタ(サン・ピエトロ寺院のピエタ,フィレンチェのピエタ,パレストリーナのピエタ,ロンダニーニのピエタ)について,造形要素とミケランジェロの信仰の姿の二つの視座から考察する。<br>  ミケランジェロにとってのピエタは自身の信仰と造形の到達点であった。キリストの受難とマリアをテーマとした具象的な彫刻ではあるが,一種の人体を構成した記号,抽象化,またシンボルである。<br>  特に,最晩年のロンダニーニのピエタの到達点は現代の具象彫刻,あるいは抽象彫刻の一つの方向を示している。

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