中国における授業設計改善方略研究 : 中学校地理の場合

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タイトル別名
  • A study on plans to improve lesson design in China : The case of middle school geography
  • チュウゴク ニ オケル ジュギョウ セッケイ カイゼン ホウリャク ケンキュウ : チュウガッコウ チリ ノ バアイ

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抄録

現在,中国で進められている素養教育を教育実践で実現するための課題の1 つとして,教師が課程標準(学習指導要領に相当)の考えを反映した授業設計を行うことが挙げられている。本稿では,この課題を克服する研究として,シリーズ『新課程教科目の授業における困難を直撃する』に着目し,その1つ「中学校地理」に示されている授業設計の改善方略研究を取り上げ,授業方略の方法とその内容を検討した。  その結果として,次の点を明らかにした。 1.目標実現のためには,目標の次元(dimensions)を明確にする。 2.目標に即した教育計画を作る。 3.教育計画で実現が難しい困難点を事例にして,対応策を考える。 4.困難点を授業の内容と方法の面白さと異なる授業開発とによって克服する。 5.内容と方法の改善によって,目標達成をより高いレベルで実現する。 これら5 点によって,授業設計改善方略の特質を解明し,その特質として,①教師の教育困難の克服を基本方略にしていること,②目標優先で,目標達成と関連した内容-方法の改善方略を採用していること,③授業改善には,学習者の興味関心と授業の複数性に配慮していることを指摘した。

収録刊行物

  • 学習システム研究

    学習システム研究 5 69-79, 2017-03-31

    学習システム促進研究センター (RIDLS)

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