エリゼ・ルクリュの地理学とアナーキズムの思想

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タイトル別名
  • エリゼ ルクリュ ノ チリガク ト アナーキズム ノ シソウ

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抄録

1. はじめに : 研究史の見直しと研究課題 : 筆者はおよそ20年まえ、エリゼ・ルクリュの地理学について、かれの地理学作品の代表作である三部作-『大地』(全2巻)(1868-9)、『新世界地理』(全19巻)(1876-94)、『人間と大地』(全6巻)(1905-8)-を中心として、その体系と思想を紹介したことがある(野澤, 1986a)。またエリゼ・ルクリュの地理学思想の根底にある「自然観」を探ったことがあった(NOZAWA, 1986; 野澤, 1986b)。これらの研究において、筆者はエリゼ・ルクリュの社会思想(アナーキズム)を脇に置いて考察を進めてきたのであったが、すでにかれの地理学思想にアナーキズムの思想を予見させるものがあった。……

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