ドイツ・バプテストの創設期

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タイトル別名
  • ドイツ バプテスト ノ ソウセツキ
  • The Foundation Era of Baptist in Germany

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抄録

本論文は、いわゆる大教派(カトリック、ドイツ・ルター派、改革派)の影響の強いドイツにおいて、「バプテスト」という自由教会系教派がどのような経緯において今日までその歩みを進めてきたのかというテーマに注目するにあたり、その創設期およびそこで中心的役割を果たした人物について紹介し、そこにある特色を把握しようと努めるものである1。ドイツ・バプテストの歴史は、国外からやってきたバプテストの宣教師などによって開始されたものではない。オンケンという人物の信仰的変遷の過程において、いわば偶発的とも言えるような形でそれは始まった。オンケンの「回心」に至る過程、初期ドイツ・バプテストの信仰告白、「ハンブルク闘争」に見られる教会形成理解の多様性は、ドイツ・バプテストの出発点における主要な特色を提示する資料となっている。

収録刊行物

  • 自然人間社会

    自然人間社会 60 37-61, 2016-01

    関東学院大学経済学部教養学会

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