家族心理教育プログラム実施に伴う困難感の克服に影響を及ぼす要因

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タイトル別名
  • Factors affecting the overcoming of difficulties during the implementation of the family psychoeducation program
  • カゾク シンリ キョウイク プログラム ジッシ ニ トモナウ コンナンカン ノ コクフク ニ エイキョウ オ オヨボス ヨウイン
  • Factors affecting the overcoming of difficulties during the implementation of the family psychoeducation program

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抄録

精神科病院での家族心理教育プログラム実施前に職員が認識していたプログラム実施に関する困難感について,プログラムの実施を通して,困難感の克服に影響を及ぼした要因を明らかにし,心理教育を普及する方法についての示唆を得ることを目的とし,初めてプログラムの運営に参加する病院職員6名を対象に半構成化面接を行った.  プログラム実施前に抱いていた【効果への疑念】は【効果の実感】により解消されていた.また,プログラムの実施を通して【日常の臨床への活用】及び【職員自身のモチベ―ジョン向上】にもつながっていた.プログラム実施前の【運営に関する不安】は【運営方法の習得】によって克服されていた.一方で,【運営の難しさ】に関する困難感は残っていた.  【プログラム継続に向けての課題】はプログラム実施前後で存在していた.運営方法の習得及び施設内でのプログラムの普及のために,院内外での研修及び多職種の職員との交流を通して,家族同様職員もエンパワメントされる体験を得られることがプログラム継続に向けて必要であることが示唆された.

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