北海道東部の落葉広葉樹林における11年間の森林動態

書誌事項

タイトル別名
  • Eleven years forest dynamics of deciduous broadleaved forest in eastern Hokkaido, Japan.
  • ホッカイドウ トウブ ノ オチバ コウヨウジュリン ニ オケル 11ネンカン ノ シンリン ドウタイ

この論文をさがす

抄録

北海道東部に位置する九州大学北海道演習林内の3地点(拓北,美盛,花輪)の落葉広葉樹林において最長11年間の毎木調査を行い,直径階分布,新規加入率と死亡率,地上部現存量を比較した。拓北および美盛プロットではリタートラップにより落葉落枝・落下種子のサンプリングを行った。2015年時点では拓北プロットに32樹種481個体が確認され,L 字型の直径階分布を示した。美盛および花輪プロットではそれぞれ17 樹種428個体,20樹種510個体が存在し,いずれも一山型の直径階分布を示した。花輪プロットは新規加入率と死亡率が拓北や美盛プロットに比べて高かった。2015年の地上部現存量は拓北と美盛プロットがそれぞれ94.9t/ha,92.8t/ha に対し花輪プロットは49.2t/ha と少なかった。拓北および美盛プロットの落葉落枝・落下種子量には年変動があったが両プロット間での明瞭な同調性は認められなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ