大学の国際化における海外留学支援制度 : 留学促進に向けた教育体制の構築に向けて

DOI HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Study-Abroad Support Systems under Japanese Universities’ Internationalization Trends
  • ダイガク ノ コクサイカ ニ オケル カイガイ リュウガク シエン セイド : リュウガク ソクシン ニ ムケタ キョウイク タイセイ ノ コウチク ニ ムケテ

この論文をさがす

抄録

本稿は、日本の四年制以上の大学において、日本人学生の海外留学支援はどのような教育体制で実施されており、大学は海外留学促進のためにどのような取り組みを行っているのかを考察する。さらに、この考察を踏まえて、日本人学生の海外留学促進に対して大学全体で教育体制を整備する必要があることを提示する。本研究では、全国すべての四年制以上の大学に対する郵送アンケート調査、及び留学支援に携わる教職員に対するインタビュー調査を実施した。分析の結果、次のことが明らかとなった。75%以上の大学が全学的な国際交流組織を持つ一方、海外留学支援のための教育体制は学部や学科、コース単位のものが多い。全学組織や海外留学を必須とする学部等の教職員は、留学プログラムでの学びがより多くの学部の学生に裨益するよう働きかけたり、留学中の継続的な指導や留学後の適切な指導の必要性を指摘したりしている。本研究の結果は、日本人学生の海外留学促進への取り組みにどのような改善点が要されているのかを改めて検討し、留学を通して学生が修得する知識や技術、態度を大学全体の教育目標につなげていくことの必要性を示唆している。

収録刊行物

  • 大學教育研究

    大學教育研究 25 103-119, 2017-03

    神戸大学大学教育推進機構

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ