斎藤千栄治の「劣等児」「低能児」「精神薄弱児」観の検討-「奈良女子高等師範学校在職中の手記」(大正初期)及び雑誌『小学校』掲載記事を中心に-

書誌事項

タイトル別名
  • サイトウ セン エイチ ノ 「 レットウジ 」 「 テイノウジ 」 「 セイシン ハクジャクジ 」 ミ ノ ケントウ : 「 ナラ ジョシ コウトウ シハン ガッコウ ザイショク チュウ ノ シュキ 」(タイショウ ショキ)オヨビ ザッシ 『 ショウガッコウ 』 ケイサイ キジ オ チュウシン ニ
  • Considering the View Point of “Inferior Child”, “Feeble-Minded Child”and“Mental Dificiency” by Saito Chieji Focus on His Manuscript during the tenure of Nara Women’s Higher Teacher Training School and His Articles in “SHOGAKKO”

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抄録

大正初期に奈良女高師附小の特別学級担任であった斎藤千栄治の手記が再発見された。斎藤は劣等児低能児に愛情を注がない教師や社会を糾弾すると同時に、自らの思想や教育の実際を著すことで彼らを奮い立たせようとしたと考えられる。斎藤の独自性が認められるのは「劣等児」観であり、あくまで教育実際家としての立場から子どもを「劣等児」か否か、つまり教育可能か否かという視点で見つめていた。

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