健常成人におけるADHD症状尺度得点とGO/NOGO課題で惹起されるERPとの関連

• 松本 秀彦

• 諸冨 隆

• Matsumoto Hidehiko

• Morotomi Takashi

書誌事項

タイトル別名

• The relationship between ADHD symptom score and ERP elicited by Go/Nogo task in normal adults
• ケンジョウ セイジン ニ オケル ADHD ショウジョウ シャクド トクテン ト GO/NOGO カダイ デ ジャッキ サレル ERP ト ノ カンレン

抄録

要　約 健常成人においてADHD症状評価得点と中枢における反応抑制活動との関連性についてeventrelated potentials（ERPs）のNOGO性N2成分の検討を行った。12名の健常成人を対象にADHD症状 尺度（WURS）を回答させ症状程度の高い群（HIGH群）と低い群（LOW群）とに分けた。 GO/NOGO課題においては、NOGO刺激に挟まれるGO刺激の提示連続数を０～５つとすることによ って、反応実行と抑制のバイアスを操作した。GO刺激の連続数が少ない条件をSHORT条件、多い 条件をLONG条件とした。脳波は頭皮上26部位より記録し、刺激呈示を基準として加算平均処理を行 った。結果は、ADHD症状得点HIGH群は反応時間が全体に長く、FA率が低かった。また、NOGO 性N2成分の潜時はHIGH群よりもLOW群の方が長かった。このことから、HIGH群においては中枢で の反応抑制活動の生起が遅れる可能性があること、また反応時間を遅くすることでNOGO刺激に対 する反応抑制を成功させようとする課題遂行方略をとっていることが推測された。

収録刊行物

• 作大論集

  作大論集 (1), 239-250, 2011-03-15

  作新学院大学 :

キーワード

• GO/NOGO課題
• ADHD症状得点
• ERPs
• NOGO N2
• 健常成人

詳細情報

• CRID: 1390572174468974336
• NII論文ID: http://ci.nii.ac.jp/naid/40019311485
• NII論文ID: 120006318474
• NII書誌ID: AA12530583
• ISSN: 21857415
• DOI: 10.18925/00000637
• NDL書誌ID: 023753114
• Web Site: https://sakushin-u.repo.nii.ac.jp/records/648
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023753114
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用可