Eucalyptus saligna葉の主成分である没食子酸類の活用に向けた抗菌スペクトルの検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of antifungal spectrum for utilization of gallic acid derivatives, the main components of Eucalyptus saligna leaves
- Eucalyptus saligna ヨウ ノ シュセイブン デ アル モッショクシ サンルイ ノ カツヨウ ニ ムケタ コウキン スペクトル ノ ケントウ
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抄録
Eucalyptus salignaは早生の高木樹種で,今後日本における材としての利用が期待される。この際捨てられてしまう葉の,資源としての利用の可能性を探るため,主成分である没食子酸類の利用法について検討した。E. saligna葉の熱水抽出液,およびその加水分解物を想定した没食子酸(GA),没食子酸メチル(MG)を用いて,一般的な植物の立ち枯れ病原因菌類Fusarium oxysporum,Fusarium solani,Rhizoctonia solani,Pythium sylvaticum,Pythium ultimum,イネいもち病の原因菌Magnaporthe oryzae,および暗色雪腐病菌に対する抗菌スペクトルを検討した。GAやMGのほとんどが配糖体の形で存在する熱水抽出液は,Pythium属の菌に対してはある程度抗菌性を示したものの,その他の菌に対してはほとんど抗菌性を示さなかった。GAは2000ppmでM. oryzaeおよびP. sylvaticumの成長を完全に抑制し,MGは800ppmでP. sylvaticumおよびP. ultimumの成長を完全に抑制した。今後,E. salignaの葉の抽出液を抗菌に利用するためには,加水分解などの処理を用いたうえで利用することが適切といえる。さらに,立ち枯れ病や暗色雪腐病による被害が問題となっているエゾマツ(Picea jezoensis)およびアカエゾマツ(Picea glehnii)に対する発芽試験を行った。GA類が発芽や成長に与える影響はほとんど見られなかったため,実際にGA類を抗菌剤として利用することが期待される。
収録刊行物
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- 東京大学農学部演習林報告
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東京大学農学部演習林報告 (137-138), 41-51, 2018-03
東京 : 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763700057600
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- NII論文ID
- 120006345193
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- NII書誌ID
- AN00162451
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- ISSN
- 03716007
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- NDL書誌ID
- 028931219
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles