書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Synchronous Double Cancer of the Breast and Rectum Being Surgically Resected in a Planned Way
- ケイカクテキ ニ ゲカ セツジョ シエタ ニュウガン チョクチョウガン ノ ドウジセイ チョウフクガン ノ 1レイ
- 症例報告 計画的に外科切除し得た乳癌・直腸癌の同時性重複癌の1例
- ショウレイ ホウコク ケイカクテキ ニ ゲカ セツジョ シエタ ニュウガン ・ チョクチョウ ガン ノ ドウジセイ チョウフクガン ノ 1レイ
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抄録
<p>今回われわれは乳癌と直腸癌の同時性重複癌の1例を経験した.症例は67歳女性,約1年前より左乳房内の小硬結を自覚していたが,血便で当院内科を受診した.肛門縁より約2cmの部位に2型病変が認められ組織診にてgroup3であった.MMG,USで左乳房D領域に約3cm大の腫瘤が認められ,針生検にて硬癌であった.PET/CTで左内腸骨動脈周囲や直腸左背側のリンパ節に腫大と異常集積があり,直腸癌の主リンパ節への転移が疑われた.以上より左乳癌:T2N0M0;StageⅡA,直腸癌:T2(MP)?T3(A)N3M0?1;c StageⅢb?Ⅳと術前診断され,Bp+SLN+S状結腸人工肛門造設術を施行した.術後SOX3コースと骨盤腔へRT50Gyを行い治療効果はPRであった.その4週間後に直腸切断術+D3郭清施行した.以後左残存乳房へのRT50Gyを行った後,3コースのSOXを追加した.さらにその後DTX+ハーセプチンを投与中であるが,再発はなく健在である.同時性重複癌においては各癌腫の進行度,患者のQOLやADL,手術時期,各抗癌剤の副作用などに配慮し,効率良く各癌腫の根治を行う必要がある.</p>
収録刊行物
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- 山口医学
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山口医学 66 (3), 183-190, 2017-08-01
山口大学医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775153017728
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- NII論文ID
- 130007876920
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- NII書誌ID
- AN00243156
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- ISSN
- 18804462
- 05131731
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- NDL書誌ID
- 028502506
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可