タンザニア連合共和国ザンジバルの教員養成大学におけるICT 導入 - UTAUTモデルによる要因の分析-

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Factors Affecting ICT Adoption in Zanzibar, Tanzania Teacher Training Universities: The Unified Theory of Acceptance and Use of Technology

この論文をさがす

抄録

本研究は,タンザニア連合共和国ザンジバルの教員養成大学において,インストラクターへのICT導入に影響を及ぼす要因を明らかにしようとしたものである。公立大学1 校および私立大学2 校の計3 校でデータを収集し,ICTの導入にあたってインストラクターの行動意図(BI: Behavioral Intention)が Unified Theory of Acceptance and Use of Technology(UTAUT モデル)のどの要因に起因して促進あるいは阻害されたものであるかを検証した。UTAUTモデルにおける要因とは成果期待,努力期待,社会的影響,促進条件である。重回帰分析の結果,教育にICTを導入するインスラクターの行動意図の予測に際しては,どの要因も影響が見られなかった。2 要因の分散分析では,女性の回答者は男性の回答者に比べてより強いBI を有することが認められた。また,教育学部の回答者は自然科学学部の回答者に比べICT導入に対してより強い意図を持つ傾向を示した。インストラクターのICT導入を妨げている共通の課題としては,ICTインフラの不足およびICT訓練のための有能な専門家の不足が挙げられる。

収録刊行物

  • 教育研究

    教育研究 (60), 27-42, 2018-03-31

    国際基督教大学

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ