精神障害者に対する作業療法学生の社会的態度 : 精神科実習経験の有無および実習種別からの考察

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タイトル別名
  • セイシン ショウガイシャ ニ タイスル サギョウ リョウホウ ガクセイ ノ シャカイテキ タイド : セイシンカ ジッシュウ ケイケン ノ ウム オヨビ ジッシュウ シュベツ カラ ノ コウサツ

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抄録

精神科実習経験の有無および時期に応じて作業療法学生を実習Ⅰ精神群10 名,実習Ⅱ精神群17名,精神未実習群16 名に分類し,精神障害者に対する社会的態度の経時的変化について調査した.その結果,「精神障害者の行動は全く理解できない」,「精神病院は一般病院のように鍵をかけない開放的な環境が望ましい」の2 項目で有意差が認められた.「精神障害者の行動は全く理解できない」では実習Ⅱ精神群において,実習Ⅱ後に実習Ⅰ前および実習Ⅰ後に比べ,行動が理解できる方向へ有意に変化した.精神障害者の行動理解の促進には,実習期間は長い方が効果的と考えられた.「精神病院は一般病院のように鍵をかけない開放的な環境が望ましい」では,実習Ⅰ後,実習Ⅱ前において,実習Ⅰ精神群は精神未実習群に比べ,開放的な環境が望ましくない方向に有意差が認められた.知識が不十分な状態で短期間の精神障害者との接触体験を持つと生活環境では社会的態度が否定的な傾向を示すことが示唆された.

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