W・R・ビオンの変形理論と精神分析

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  • W ・ R ・ ビオン ノ ヘンケイ リロン ト セイシン ブンセキ

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抄録

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W・R・ビオンはグループ研究から始め、次に精神病研究を進め、メラニー・クラインのいう投影同一化や妄想-分裂ポジションの理論で思考障害を理解した。クラインの死後、カント哲学を取り入れた独自の「変形理論」を提唱し、究極の対象から、患者が何を変形しているのか見極めようとして、横軸が解釈カテゴリー、縦軸が思考の発達を示した「グリッド」を作成した。ビオンにとって、精神分析とは情動体験を生む他者との関係を扱うことであり、母親と乳児をモデルとして、対象が投影される「容器」と容器に投影できる「内容」として捉えた治療論を展開した。

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