A市C農村地域に居住する高齢者の心身状況と社会関連性指標の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • The characteristics of elderly people living in A city B town, about their mental and Index of Social Interaction
  • Aシ C ノウソン チイキ ニ キョジュウ スル コウレイシャ ノ シンシン ジョウキョウ ト シャカイ カンレンセイ シヒョウ ノ トクチョウ

この論文をさがす

抄録

本研究は、A市C農村地域に居住する高齢者を対象に、高齢者の心身状況と社会関連性、主観的健康観、している活動と興味・関心について把握し、今後の地域づくり・介護予防支援・サロン運営の示唆を得ることを目的として調査を行った。その結果①後期高齢者の52.6%を占める地域であり、かつ70~ 74歳が全体の23.7%を占め、数年で後期高齢者が全体の71.1%となる。そのため、介護予防と介護が必要になっても自宅で暮らしていけるような、サービスの在り方の検討が必要である。②定期的な通院を要する疾病にり患している高齢者が多く、その中でも、要介護状態の原因となる、高血圧、運動器疾患、脂質異常症、糖尿病に罹患している割合が高かった。疾病予防及び悪化予防のための支援の必要性がうかがえた。③「運動機能」に該当している高齢者が37.8%いることがわかった。運動器疾患の罹患率の高さとの関係も否定できないが、介護が必要な状況にならないように介入が必要であろう。④認知症および認知症予備軍であると疑われる高齢者が39.3%いることがわかった。個々の認知症予防だけではなく、認知症になっても住み続けることができるような、地域づくりが必要である。⑤日常生活動作得点には、年齢や要介護認定を受けているかだけではなく、主観的健康観、社会関連性指標総合得点、抑うつ症状などと交絡を伴いながら関連していることが示唆される。交絡因子を排除し、日常生活関連動作の低下に関連する要因を検討することが必要であろう。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ