通所介護を利用しているSIDAsを有するコフィンローリー症候群について (症例報告)

書誌事項

タイトル別名
  • ツウショ カイゴ オ リヨウシテイル SIDAs オ ユウスル コフィンローリー ショウコウグン ニ ツイテ ショウレイ ホウコク

抄録

type:研究報告

【背景目的】コフィンローリー症候群(CLS)はX連鎖遺伝性疾患であり、中等度から重度の知的障害を認める。不意の触覚刺激、音刺激、興奮刺激で誘発される意識消失を伴わない刺激誘発転倒発作(SIDAs)が約20%に認められる。SIDAsに対しては移動動作等において危険を伴いやすいため周囲の環境にも配慮する必要がある。今回、我々はSIDAsを伴うCLS患者の介護指導現場に同行し、通所介護利用時に歩行器を利用することによって歩行効率の改善が確認できたので、経過を含め報告する。【方法】1.調査の協力が得られた担当介護員の方に対する聞き取り調査 2.CLS患者の歩行の評価【結論】CLS患者の歩行練習に歩行器を導入した。装着されているアームレストに体重を荷重できることでSIDAsに対する不安が解消し、ダイナミックなフォームを得ることができた。本人と介助者の疲労は軽減し歩行効率が改善されたことにより、行動範囲の拡大に繋がった。今回、歩行器の導入と簡易的な方法ではあったがSIDAsの抑制には有効であることが示唆された。

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