スコポラミン誘発健忘モデルマウスにおけるドコサヘキサエン酸‒ホスファチジルセリン複合体製剤の学習記憶改善効果

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タイトル別名
  • スコポラミン誘発健忘モデルマウスにおけるドコサヘキサエン酸-ホスファチジルセリン複合体製剤の学習記憶改善効果
  • スコポラミン ユウハツ ケンボウ モデルマウス ニ オケル ドコサヘキサエンサン-ホスファチジルセリン フクゴウタイ セイザイ ノ ガクシュウ キオク カイゼン コウカ
  • Improvement of learning and memory impairment by a docosahexaenoic acid-phosphatidylserine complex in a scopolamine-induced amnesia model in mice
  • Mochida-Saito, Atsumi
  • Miyagawa, Kazuya
  • Miyagishi, Hiroko
  • Kurokawa, Kazuhiro
  • Kimijima, Hidenao
  • Tsuji, Minoru
  • Takeda, Hiroshi

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抄録

近年,補完代替医療の一環として,認知症に対する各種栄養素あるいは食品成分の有用性が注目されている.本研究では,スコポラミン誘発健忘モデルマウスを用いて,ドコサヘキサエン酸-ホスファチジルセリン複合体(DHA-PS)製剤の学習記憶改善効果について検討した.その結果,DHA-PS 製剤が,ドコサヘキサエン酸(DHA)製剤やホスファチジルセリン(PS)製剤よりも優れた学習記憶改善効果を有することが明らかとなった.しかしながら,DHA-PS 製剤が学習記憶改善効果を示す条件において,海馬におけるアセチルコリン合成酵素,小胞体アセチルコリントランスポーターおよび各種ムスカリン受容体サブタイプのmRNA 発現量に特筆すべき変化は認められなかった.これらの結果より,詳細な作用メカニズムは未だ明らかでないものの,DHA-PS 製剤が認知症に対する新たな予防および治療法開発の一助となる可能性が示唆された.

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